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学生活動  2024.05.15

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廃棄をまぬがれて水面に一花咲かす 東山動植物園 椙山女学園大生が作品づくり

水面に切った花を浮かべていく学生たち=千種区の東山動植物園で

水面に切った花を浮かべていく学生たち=千種区の東山動植物園で

 椙山女学園大(千種区)の学生が13日、隣接する東山動植物園で、水面に花を浮かべて飾る「フローティングフラワー」を体験した。使用したのは、母の日(12日)に規格外で出荷できなかったり、仕入れが過剰になったりして廃棄予定だった花々。再びスポットライトを当て、園内の温室で26日まで展示している。(榊原大騎)

 同大生活科学部生活環境デザイン学科2年の授業の一環で、星が丘テラスを含めた「産・官・学」で挑む地域活性化プロジェクト。三重県のガーデンデザイナー柵山直之さん(52)を招き、廃棄された物に価値を与える妙味を3年前から学んでいる。

 13日の素材は、母の日に向けて設置された市内の花の集出荷場などで柵山さんが仕入れた。カーネーションやバラ、キク、ランなど色とりどり。いずれも茎が折れて値が付かないなどして、そのまま廃棄される予定だった。

 参加した30人は用意された花を切り、色合いを考えながら、水を張った展示台に浮かべていった。水面が鮮やかな花で満たされてくると「かわいい」などと口々に言い合っていた。

 渡辺ヒカルさん(19)は「花が廃棄されていること自体を知らなかったけれど、再利用して楽しめるものを作れるのがすごい。今後の参考にしたい」と話した。

 柵山さんは「花は生もの。お金が溶けていくようなものなので商売が難しい。今だけのきれいさに、どう価値を付けるかを考えてみて」と呼びかけた。

 一方、星が丘テラスでは、同学科4年の大矢愛梨さん(21)が地域活性化を考える卒業研究として、自作のフローティングフラワーを展示した。花壇の入れ替えで役割を終えたビオラやオオデマリを使った作品を「ザ・キッチン2」の1階に飾った。

 大矢さんは「ファミリー層にも楽しんでもらいやすい展示を目指した。小さい子どもにもお花に親しんでもらえたら」と期待を込めた。東山動植物園と連動し、展示期間は26日まで。

(2024年5月15日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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