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お知らせ  2024.03.30

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岡崎の農園×愛知学泉短大生開発×障害者手作り

学校と農業、福祉の連携で生まれた米粉と黒米のパウンドケーキ=岡崎市牧御堂町のはっぴーカフェで

学校と農業、福祉の連携で生まれた米粉と黒米のパウンドケーキ=岡崎市牧御堂町のはっぴーカフェで

■ふわふわケーキにプチプチの古代米 岡崎のカフェで販売

 岡崎市舳越町の愛知学泉短大で食について学んだ学生たちが、地元産の古代米と米粉を使ったパウンドケーキのレシピを開発した。ふわふわの生地に米のプチプチした食感が不思議なアクセントの一品。学生たちのレシピを基に作っているのは、同市牧御堂町の「はっぴーカフェ」で働く障害者たちだ。

 生活デザイン総合学科の大森有希乃講師(49)が教えるゼミでは、2年生18人が「食を通して笑顔を届ける」をテーマに1年間、地産地消や食物アレルギーについて学んできた。

 パウンドケーキに使ったのは、同市北野町の「矢田ファミリー農園」の黒米。米粉で作った生地にラム酒で漬けた黒米と、クルミが入っており、食べ応えも十分だ。黒米に多く含まれているポリフェノールは健康にいいとされており、近年の健康志向にも合う。商品開発の過程では、カフェでも試食してもらい、生地の改良や、障害者が作りやすいレシピ作りにアドバイスをもらった。

 カフェで2月から販売が始まっており、同短大の小久江美和子さん(20)は「まだ実感が湧かないけど、お客さんが食べると思うとドキドキする。食感も風味も好きなのでぜひ」。農園の矢田哲臣さん(71)は「黒米はご飯にまぜて食べるのが普通。大発見の食べ方」と喜んだ。

 パウンドケーキは1切れ220円(税込み)で、テイクアウトもできる。約18センチの1本分は1600円(同)。(杉山果奈美)

(2024年3月30日 中日新聞朝刊西三河総合版より)

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