プロジェクトの成果を発表する学生ら＝半田市の半田商工会議所で

　半田商工会議所のまちづくりプロジェクト「はんだストリートキャンパス」に参加した学生による成果発表会が２２日、半田市の商議所であった。市街地活性化に向け、若者目線で企画した取り組みを報告した。

　日本福祉大（美浜町）と星城大（東海市）の有志１１人が参加。２チームに別れて、街歩きをしたり、商店街関係者からヒアリングを重ねたりしながら、企画を練り上げていった。

　日福大４年の木野村帆波さん（２１）がリーダーを務めるチームは、名鉄知多半田駅前の商店街「ランブリングタウン」の魅力を発信する動画やマップを作成。学生自身が取材・編集を手掛け、老舗の洋菓子店やカフェをポップな字幕で紹介している。「商店街は思ったより入りやすく、取材がしやすかった。今後は参加型のイベントをしていきたい」と振り返った。

　もう一つのチームは、「ハンダ　ストリートキャンプ」と題したアウトドアイベントをおおまた公園（南末広町）で開催。キャンプ道具を貸し出し、バーベキューやたき火が楽しめるようにしたほか、映画の野外上映会も開いた。

　アンケートでは、来場者の満足度が非常に高かったといい、リーダーで同大４年の新美太我さん（２２）は「一番は、地域の人が協力してくれたおかげ。キャンプに興味がある人が多いとわかったので、今後も続いていってくれたら」と語った。

　中心市街地活性化市長特任顧問の伊藤大海さんは「非常に興味深く聞かせてもらった。大人に忖度（そんたく）せず、皆さんの目線で街を捉えて、企画を実現したことは意味が大きいと思う」と総評した。（山岸弓華）

（2024年2月23日　中日新聞朝刊知多総合版より）