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イベント  2024.02.22

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高齢者施設の防災 医師らが対策討論 愛知医大がシンポ

高齢者施設の防災対策を討論するパネリスト=名古屋市千種区の吹上ホールで

高齢者施設の防災対策を討論するパネリスト=名古屋市千種区の吹上ホールで

 愛知医科大(長久手市)は名古屋市千種区の吹上ホールで、南海トラフ地震に備えた防災シンポジウムを開いた。能登半島地震の支援に当たった医師らが、大規模な浸水被害が予想される尾張地域の高齢者施設の防災対策について討論した。

 県西部に広がる海抜ゼロメートル地帯では、南海トラフ地震の発生時に液状化による地盤沈下や津波で大規模な浸水被害が予想される。高齢者施設が数多く点在し、地震後の孤立が懸念されている。

 同大災害医療研究センター講師の高橋礼子医師は、能登半島地震後に災害派遣医療チーム(DMAT)の一員として被災した高齢者施設の情報収集に努めた。「災害時には支援に優先順位を付ける必要がある。普段から施設の備蓄状況を把握しておくことで効率的に支援できる」と述べた。同講師の小沢和弘さんは「起こりうることを想定し、危機意識を持って対策を考えることが大切だ」と話した。

(2024年2月22日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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