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中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2023.09.29

企業や社会の課題 データ活用し解決 名市大新設学部が課外活動 「次世代の車」などテーマ

次世代の自動車に求められる機能やサービスについて話し合う名古屋市立大の学生たち=名古屋市千種区北千種2で

次世代の自動車に求められる機能やサービスについて話し合う名古屋市立大の学生たち=名古屋市千種区北千種2で

 名古屋市立大データサイエンス学部の学生たちが今夏、データ活用で企業や社会課題の解決策を考える課外活動に取り組んだ。次世代の自動車に求められる機能の検討や、新型コロナウイルスの推定患者数の割り出しなど幅広いテーマで、参加学生が知恵を絞った。(酒井博章)

 国内でIT人材不足が叫ばれる中、中部圏で人材育成を進めようと、同大が東海3県で初めてデータサイエンス学部を新設。今年4月に1年生80人で船出し、データの活用に必要な統計学や数学、情報工学などの基礎理論を学んでいる。

 「車にあるセンサーを使い、乗車時に体の変化を記録できるサービスを展開できないか?」。8月末、名古屋市千種区の同大北千種キャンパスでは、学生たちがトヨタ自動車系部品メーカーのアイシン(刈谷市)の社員を交え、車に求められる新たな機能やサービスについて議論。商品企画の過程を実体験しながら、データがどう生かせるかを学んだ。

 課外活動は、日々の学びが実社会や現場でどう応用できるかを知り、学習意欲を高めてもらおうと企画。学部の教授らがそれぞれテーマを決め、参加学生を募った。横山清子教授は「プログラミングの技術や理論の知識があっても、どう生かせるかを分かっていないといけない。現場での貴重な体験を通じ、データを使い、課題解決できる人材の育成につなげたい」と話した。

(2023年9月29日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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