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お知らせ 2023.06.09
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藤田医大など170団体連携 再生医療普及のネットワーク

再生医療分野の連携を発表した黒岩祐治・神奈川県知事(左から3人目)、慶応大の中村雅也副医学部長(同4人目)ら=7日、川崎市川崎区で
慶応大や県の外郭団体などで社団法人「RINK(リンク)」を設立。まず、殿町地区に研究拠点を置く慶応大医学部(東京都新宿区)と羽田地区に診療所を開設予定の藤田医科大(愛知県豊明市)が連携し、治療法が確立されていない「慢性期脊髄損傷」の患者に対するiPS細胞による治療の実用化を目指す。
7日の記念講演で、慶応大の中村雅也・副医学部長は、マウスを使った研究で、損傷してから時間がたった慢性期の脊髄損傷でもiPS細胞によって神経の再生と、まひの症状改善が見られたとの成果を報告。来年度、患者への治験を開始する方針を示した。慶応大が採取したiPS細胞を使い、将来的に藤田医科大の診療所で普及を目指す。
(2023年6月9日 中日新聞朝刊27面より)