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お知らせ  2025.06.04

看護向上へ 名市大が国際協定

協定を結んだ名古屋市立大とハルリム大の関係者=同市瑞穂区で

協定を結んだ名古屋市立大とハルリム大の関係者=同市瑞穂区で

■韓国ハルリム大と相互派遣

 名古屋市立大は、韓国ハルリム大と看護師の国際交流に関する協定を、同市瑞穂区のキャンパスで結んだ。両大の付属病院の看護師らが行き来し、医療や看護の質の向上と人材育成を目指す。

 ハルリム大は韓国北部の春川(チュンチョン)市にあり、医療センターを持ち、デジタル化された病院システムやサービスが強みの一つ。スマートフォンを使って看護師が患者の記録や状況を把握したり、患者が予約や退院の手続きをしたりと、病院内でデジタル技術の活用が進む。

■知識共有で人材育成

 両大は10年以上前から学生などの交流を続けてきた。今回の協定により、看護師を短期派遣し合って医療や看護の知識を共有し、病院の発展にいかすという。

 5月29日に名市大の郡健二郎理事長とハルリム大のユン・ヒソン理事長が協定書に署名した。名市大の各付属病院の看護部長らは秋ごろ、ハルリム大でデジタル化が進む現場を視察する。

 名市大病院の山本あゆみ看護部長は「患者サービスや院内のロボットなどを見て参考にしたい。付属病院の連携や職員教育も学び、働き方改革にも生かせたら」と期待。ハルリム大側は高齢化が進む日本の訪問診療や在宅医療などを学びたいという。(芦原千晶)

(2025年6月4日 中日新聞朝刊県内版より)
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