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中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2023.04.28

大学生や高校生 98人議論 生命倫理や気候変動テーマ

模擬国連大会に向けた準備で意見を交わす留学生たち=千種区の名古屋大で

模擬国連大会に向けた準備で意見を交わす留学生たち=千種区の名古屋大で

■名大で留学生ら企画「模擬国連大会」29、30日

 名古屋大の留学生らが企画、運営する「模擬国連大会」が29、30両日、千種区の同大で開かれる。16の国・地域出身の大学生や高校生ら計98人が参加。生命倫理や気候変動、エネルギーといった、現在や未来に想定される国際的な課題について英語で議論する。 (鈴木凜平)

 参加者は、レベルとテーマによって3つの委員会に分かれる。初級は人の生命の設計図であるDNAを操作する「ゲノム(全遺伝情報)編集」の未来や倫理、中級は気候変動などを背景にした持続可能な食品産業のあり方が議題だ。

 上級は国連気候変動枠組み条約の締約国会議(COP)で、5年後に扱われると想定した問題を設定。石油をはじめとする化石燃料の利用に対するデモが暴徒化した際の対処方法などを巡り、意見を交わす。優秀者の表彰もある。

 当初はロシアによるウクライナ侵攻についても議題とするべきか検討したが、国連安全保障理事会が機能しているかは疑問が残るとして見送ったという。

 名大で模擬国連大会が始まったのは2017年で、当時は名大内部での開催で、昨年の2回目では学外に参加者を広げた。今回は日本人を含む16人の名大生が企画と運営を担当する。学生たちは英語で学位を取得できる名大の「グローバル30国際プログラム」を受講しており、国際問題への意識が高いという。

 名大や福井大のほか、名東など市内四高校からも生徒が参加。台湾の高校生も来日し、参加予定だ。

 セクレタリーゼネラル(事務総長)を務めるのは、台湾からの留学生で経済学部4年のワン・チンライさん。「名古屋を象徴する国際的な行事にしたい」と意気込む。インドネシア国籍で同4年のサントサ・ギフタさんも「大会を目的に来日する人たちが増えるように、魅力的な大会になれば」と期待した。学生たちに助言する名大グローバル・エンゲージメントセンターの牧正敏特任教授は「慣れない日本語での事務作業は大変だったはず。2日間だけでなく、大会も通してたくさんのことを学んでいる」と話した。

 会議は非公開だが、ホームページで後日、今年の様子を紹介する予定。「Nagoya University Model United Nations」で検索。

(2023年4月28日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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