「センキョ割」をＰＲする実行委員会メンバー＝名古屋・栄で

　５日投開票の知事選に合わせて、期日前も含めて投票に行くと県内の協力店で割引などのサービスを受けられる取り組み「センキョ割」が進められている。県内の大学生でつくる団体「名古屋センキョ割実行委員会」が企画し、同世代の若者の投票率向上を図る。

　センキョ割は、投票所でもらえる投票済み証明書を店で提示すると、割引やドリンク１杯無料などのサービスを受けられる仕組み。期間は主に５日から２週間で、県内の飲食店や入浴施設、クリーニング店など約１２０店舗が協力する。

　センキョ割は２０１２年の衆院選で埼玉県で本格的に行われて以降、各地に広まった。県内では２１年の名古屋市長選で名古屋青年会議所が同様の取り組みを実施。名古屋センキョ割実行委としては同年の衆院選、昨年の参院選に続き、３回目となる。

　実行委員長の小嶋優香さん（２２）＝愛知東邦大４年＝は、各地での先行事例を知り、社会に影響を与えられる活動をしたいと、取り組みを始めた。「自分自身も政治や選挙に興味がなかったからこそ、周りの人が『選挙に行こう』『ニュースを見てみよう』と思うきっかけをつくれれば。選挙の堅いイメージを変えたい」と話す。

　協力店やサービス内容はウェブサイト「センキョ割全国版」の愛知県知事選特設ページで紹介している。　（芝野享平）

（2023年2月1日　中日新聞朝刊県内版より）