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学生活動 2022.11.14
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スポーツ運営に学生の力 集客、競技の見せ方新視点
スポーツのチームや大会の運営に学生の意見やアイデアを取り入れる動きが活発になっている。学生にとっては、社会人と仕事をする貴重な機会。各チームや大会運営側は学生ならではの発想を集客や競技の普及に役立てる狙いがあるようだ。 (古畑克真)
10月下旬に名古屋市内であったプロバスケットボール男子B1の試合。ファイティングイーグルス名古屋(FE名古屋)のホームアリーナには、約1400人の観客が詰めかけた。そのうち約300人は、南山大(名古屋市昭和区)で学内イベントを企画するサークル「Nanzan AID」のメンバーが考えた学生の無料招待企画で集まった。
サークルに所属する120人のうち13人が今回のプロジェクトに参加。友人関係や大学間の連携を生かし、名古屋市内の大学や専門学校など39校に来場を呼びかけるチラシを1000枚以上、配布した。アリーナに足を運んだことがない人に向け、チケットの購入方法や試合会場の様子をまとめた動画を作成し、交流サイト(SNS)で拡散した。学生らは約2カ月間にチーム側と10回以上、打ち合わせを重ねて準備した。リーダーの水平諭(ゆう)さん(24)は「社会人の方と仕事をすることが、何より貴重な経験になった」と振り返る。
FE名古屋は今シーズンからB1に昇格。20代の来場者数増加を目標に掲げ、そのための企画として初めて、南山大生と手を組んだ。集客・マーケティング部長の三沢翼さん(33)は「若者を呼び込むには同世代の力が不可欠だと思う。今後も続けたい」と先を見据える。
三重県鈴鹿市の女子ハンドボールチーム「三重バイオレットアイリス」は、地域での知名度を上げようと地元の鈴鹿大とタッグを組んだ。学生が企画した親子向けの体験教室を通して、参加者が選手やコーチと直接触れ合う機会をつくるなど工夫を重ねる。
国内のトップスケーターが集まる「名古屋フィギュアスケートフェスティバル」(中日新聞社など主催)は、来年1月の大会に向けて愛知学院大生とともに企画を考案。学生のアイデアを生かし、多視点映像を用いたオンライン生配信をすることを決めた。事務局によると、世界初の取り組みだという。
スケートリンク上やバックヤードなどに設置された計6台のカメラ映像を同時配信。視聴者は好みの角度で演技を観戦したり、出場前の選手の表情が見られたりと、各自で映像を切り替えながら視聴できる。
スポーツイベントの仕事に興味があり、原案を考えた同大3年の水谷昂太郎さん(21)は「前例がないものを提案しようと思っていた。自分のアイデアが予想以上の結果になってうれしい」と笑顔を見せた。
(2022年11月14日 中日新聞夕刊7面より)
10月下旬に名古屋市内であったプロバスケットボール男子B1の試合。ファイティングイーグルス名古屋(FE名古屋)のホームアリーナには、約1400人の観客が詰めかけた。そのうち約300人は、南山大(名古屋市昭和区)で学内イベントを企画するサークル「Nanzan AID」のメンバーが考えた学生の無料招待企画で集まった。
サークルに所属する120人のうち13人が今回のプロジェクトに参加。友人関係や大学間の連携を生かし、名古屋市内の大学や専門学校など39校に来場を呼びかけるチラシを1000枚以上、配布した。アリーナに足を運んだことがない人に向け、チケットの購入方法や試合会場の様子をまとめた動画を作成し、交流サイト(SNS)で拡散した。学生らは約2カ月間にチーム側と10回以上、打ち合わせを重ねて準備した。リーダーの水平諭(ゆう)さん(24)は「社会人の方と仕事をすることが、何より貴重な経験になった」と振り返る。
FE名古屋は今シーズンからB1に昇格。20代の来場者数増加を目標に掲げ、そのための企画として初めて、南山大生と手を組んだ。集客・マーケティング部長の三沢翼さん(33)は「若者を呼び込むには同世代の力が不可欠だと思う。今後も続けたい」と先を見据える。
三重県鈴鹿市の女子ハンドボールチーム「三重バイオレットアイリス」は、地域での知名度を上げようと地元の鈴鹿大とタッグを組んだ。学生が企画した親子向けの体験教室を通して、参加者が選手やコーチと直接触れ合う機会をつくるなど工夫を重ねる。
国内のトップスケーターが集まる「名古屋フィギュアスケートフェスティバル」(中日新聞社など主催)は、来年1月の大会に向けて愛知学院大生とともに企画を考案。学生のアイデアを生かし、多視点映像を用いたオンライン生配信をすることを決めた。事務局によると、世界初の取り組みだという。
スケートリンク上やバックヤードなどに設置された計6台のカメラ映像を同時配信。視聴者は好みの角度で演技を観戦したり、出場前の選手の表情が見られたりと、各自で映像を切り替えながら視聴できる。
スポーツイベントの仕事に興味があり、原案を考えた同大3年の水谷昂太郎さん(21)は「前例がないものを提案しようと思っていた。自分のアイデアが予想以上の結果になってうれしい」と笑顔を見せた。
(2022年11月14日 中日新聞夕刊7面より)
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