ＳＮＳ利用の注意点を聞く留学生ら＝瑞穂市穂積の朝日大で

　朝日大（瑞穂市穂積）は１３日、外国人留学生に日本での生活の注意点を伝えるオリエンテーションを開いた。県警は交流サイト（ＳＮＳ）を通じた「闇バイト」の誘いに乗って犯罪に加担することがないよう注意を呼びかけた。

　ＳＮＳは留学生にとって母国出身者などと連絡を取り合う重要手段である一方、犯罪グループとの接点にもなっており、大学と県警の双方が指導に力を入れている。この日は、今春入学したネパール、ベトナム、中国、ドイツなどの約３０人が参加した。

　県警サイバー犯罪対策課の小栗幸治巡査部長は、他人のアカウントで購入した商品の「受け取り役」や、他人のキャッシュカードを使った現金の「引き出し役」といった闇バイトの種類を解説。犯罪で悪用される銀行口座と携帯電話の譲渡は「一番多いので特に気をつけて」と注意を促した。

　また「いいアルバイトがある」、「商品を受け取るだけ」といったＳＮＳ上の甘い誘いには、必ず犯罪が潜んでいるとし、「絶対だめ」と強調した。

　新型コロナウイルスの影響で、朝日大での留学生の受け入れは、２０１９年秋以来。オリエンテーションで、留学生らは交通安全や防火対策なども学んだ。アニメに興味がありタイから来日したアラッチャポーンさん（１８）は「分かりやすく説明してもらい安心できた」と話していた。　（立石智保）

（2022年6月14日　中日新聞朝刊岐阜近郊版より）