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学生活動  2021.09.14

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認知症理解広がれ オレンジ色の展示 名学芸大生 日進市企画に合わせ

学生たちが認知症のテーマカラーのオレンジ色を使って作ったディスプレー=日進市の市立図書館で

学生たちが認知症のテーマカラーのオレンジ色を使って作ったディスプレー=日進市の市立図書館で

 9月の世界アルツハイマー月間に合わせて日進市は14日から、市立図書館で認知症に関する展示を行う。展示に合わせ、同市の名古屋学芸大の学生が、認知症シンボルカラーのオレンジ色を使ったディスプレーを制作し、中庭に設置している。30日まで。

 学生たちは、同大映像メディア学科の斎藤正和准教授の呼び掛けで集まった有志5人。2年の櫛田千凪実(ちなみ)さん(19)は「コロナ禍で大学では個人制作しかできなかったので、いい機会だと思い参加した」と話す。

 ディスプレーの風鈴には、人が使用し「記憶」が込められたペットボトルを活用。風に揺られて音を鳴らし、人々の心に残っていくさまを表現した。また無数のオレンジ色の糸が張り巡らされ、交差するインスタレーションは、糸1本ずつを人の記憶に見立て、集まり、広がり、紡がれて次世代に継承されていくことを表現した。2年の栗本志乃さん(19)は「入り口すぐの場所なので、入った瞬間からインパクトがあると思う。認知症を考えるきっかけになれば」と願う。

 会場には、認知症に気付いた行動や暮らしの工夫など家族の声を紹介したコーナーや、相談先一覧、認知症の人と家族の会推薦の本などが並ぶ。市担当者は「本を借りに来たついでに足を止めてもらえれば」と話していた。来月13日には、県認知症希望大使となった近藤葉子さんらの講演会も市民会館で開かれる。市内在住、在勤、在学者対象。参加費無料。事前申込制。(問)市地域福祉課=0561(73)1484

 (平木友見子)

(2021年9月14日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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