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学生活動  2021.12.08

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日進市呼び掛け 名学芸大生が企画 障害者アートで ブックカバーを

ワークショップを企画した名古屋学芸大の学生とソワットの利用者たち=日進市の市立図書館で

ワークショップを企画した名古屋学芸大の学生とソワットの利用者たち=日進市の市立図書館で

■10~12日 市立図書館でワークショップ

 障害者週間(3~9日)に合わせ、日進市の市立図書館で10~12日、障害者のイラストが刷られた「アートブックカバー」を作るワークショップが開かれる。障害についての理解を広げようと市地域福祉課が呼び掛け、名古屋学芸大デザイン学科3年の学生8人が企画。すでに4、5日にも開催され、市内の障害者就労訓練施設など3事業所が協力している。(平木友見子)

 ブックカバーのイラストは、同施設「ソワット」の利用者で絵の得意な日野耕太さんらが担当。施設職員や家族らの「障害こそ個性」「まずは知ろうとすることが大切」などの言葉もデザインされている。参加者に約20種類の中から選んで作成してもらったカバーは、同館で希望者に配布される。

 企画のテーマは「未来へ続く一歩 AB、C」。同学科の中山萌加(ほのか)さん(21)は「アートブックカバーの頭文字のほか、ステップアップのイメージや障害者のことを考える入り口など、いろいろな意味を込めて考えた」と話す。間に「、」が入っているのは「一度立ち止まって考えることでCにたどりつく」ことを表し、このイベントがそうなればとの願いも加えた。

 同館入り口には、「怖い」「気持ちのまま動いている」「いろんな人がいる」など学生たちがソワットに行った時の気持ちの変化を記したパネルも展示した。稲森雅衣(まい)さん(20)は「私たちがリアルに感じたことをダイレクトに表現することにした」と意図を話す。

 同学科の井垣理史准教授は「テーマが重いのでハードルをなくそうというのがデザインのスタートになった。デザインの力で少しでも興味を持って楽しんでもらえるといい」と話している。ワークショップは無料で午前10時~午後4時半(10日は7時半)。

(2021年12月8日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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