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学生活動  2021.09.03

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途上国命救うキャップ 愛大サークル 44万個、小児用ワクチンに

44万個のキャップを集めたサークルのメンバーら=中村区平池町の愛知大で

44万個のキャップを集めたサークルのメンバーら=中村区平池町の愛知大で

 ペットボトルキャップの収集で社会貢献を目指す愛知大名古屋キャンパス(中村区)のサークル「ecoB・G(エコビジ)研究会」が8月までに、40万個超のキャップを集めた。業者による買い取りを経て、途上国の子どもが接種する、はしかやポリオ(小児まひ)のワクチン500人分として使用される。

 2013年に発足した同サークルでは、学内のごみ箱に回収ボックスを設置したり、近隣の企業や住民に協力を仰いだりして毎年、数十万単位のキャップを集めてきた。新型コロナウイルスの感染が拡大してからは学生が大学に来られない期間もあったが、昨年4月からの約1年半で44万個を集めた。

 前会長の法学部3年、中岡春菜さん(20)は「コロナでサークル活動ができず、部員のモチベーションが下がった時期もあった」と認めつつ、「新入生が入ってきてくれたことでまたやる気が上向いた」と振り返る。「誰でもできる地味な作業だが、それが誰かの命を救うことにつながる。その積み重ねがこれだけの数になりうれしい」と笑顔を見せた。

 キャップは近くリサイクル業者に買い取ってもらい、その売却代がNPO法人に寄付され、ワクチンとして送られる。 (大野雄一郎)

(2021年9月3日 中日新聞朝刊市民版より)

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