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学生活動  2021.08.03

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多様性考えデザインで表現 障害者事業所 より良い施設に

さまざまな素材の紙袋でひとつの袋を作るワークショップを提案する学生=日進市の名古屋学芸大で

さまざまな素材の紙袋でひとつの袋を作るワークショップを提案する学生=日進市の名古屋学芸大で

 名古屋学芸大(日進市)デザイン学科2年の学生11人が、市内の障害者福祉事業所がよりよい施設になることを目的に、デザインを使った提案をまとめた。事業所に通って多様性について考えた中から、塗り絵や文字のブロックなど、ユニークなアイデアが次々と生まれた。(平木友見子)

■名古屋学芸大の11人 ユニークアイデア提案

 デザインプロデュースを学ぶ前期授業の一環で4年前から実施。7月28日には、事業所の「ソワット」と「愛歩(あゆみ)」のスタッフに最終発表をした。

 大塚仁威也さんは、絵の得意なソワット利用者が描いた絵から色を消した塗り絵を提案。販売する弁当と一緒に配布することで「こういうきれいなものが生み出せる場所だと知ってもらい、障害者福祉施設への抵抗感をなくしたい」と説明した。

 愛歩で利用者が文字を形として認識していると知った阿田朱莉那さんは、漢字やひらがなを、部首などのパーツごとに分解したブロックを提案。「元の字にとらわれず自由に組み合わせ、新しいデザインの製品づくりをしたい」と語った。

 ソワットの紙袋作りワークショップに参加した釈永怜さんは「持ち手が2つ以上あったり、すごく細長かったりと袋の概念が崩れ、いろいろな素材の紙袋を組み合わせて1つの袋を作るアイデアが浮かんだ」と刺激を受けた様子。野尻雪乃さんは、メッセージも書き込めるコースターをコミュニケーションツールとして考案した。

 学生たちの発表を聞いたソワットの山口貴史副代表は「閉鎖的な障害者福祉の壁をこじ開けるのはこういった若いアイデアだと実感した。今回の提案はすべてチャレンジするつもりです」と約束した。冨安由紀子教授は「依頼されたデザインを受注するだけでは問題は見えない。人の多様性を社会的視点でデザインにするため、自分で問題を見つけ、思い込みを排除し、気づきを得ることが重要」と狙いを話した。

(2021年8月3日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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