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中日新聞掲載の大学記事

2010.05.09

愛知大学野球 愛院大14得点、愛大に快勝

■浦野今季3度目完封

 愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)第6週第1日の8日、名古屋市の瑞穂球場で1部の1回戦2試合があり、愛院大は14−0で愛大に大勝。名商大は3−1で愛工大に競り勝った。

 愛院大は4回に敵失から先制し、森田と上野の適時打で加点。終盤にも連打で畳み掛けた。浦野は被安打5に抑え、今季3度目の完封で4勝目を挙げた。

 名商大は3回に敵失で同点とし、6回にも敵失で2点を勝ち越して逃げ切った。水野が完投でリーグトップの6勝目。

■浦野の球威復活 防御率トップに

 投球にも成績にも先を見据えるからこそ、喜びの姿は見せなかった。「まあまあですかね」。愛院大の浦野は最後の打者を抑えても一切感情をあらわにせず、淡々と整列の輪に加わった。

 最速140キロ中盤の直球が最大の武器だが、「速さよりも、直球をキレ良く、制球良く」と理想の投球を思い描く。前週は中京大を5安打に抑えて完封したが、直球は思うように走らず四球も4つ。結果は良くとも不満が残った。

 左脚を高く上げる躍動感のあるフォームが特徴なだけに、下半身の使い方が投球に大きく影響する。1週間でフォームを修正して臨んだこの日は直球の伸びが戻った。自己評価は辛めだが、フライアウトが13を数えたのは、球威で愛大打線を牛耳った証し。四死球は1つと制球も安定し、焦って打ちにくる相手を直球で圧倒した。

 完封で防御率は0.79となり、中部大の石川を抜いてトップに立った。優勝を争うチームのエースにふさわしい内容にも「まだ満足はしていない。もっと上を目指してやりたい」ときっぱり。あくなき向上心が好調を支えている。 (海老名徳馬)

◇瑞穂(愛院大1勝)
愛院大 000400208―14
愛大  000000000―0

◇同(名商大1勝)
愛工大 001000000―1
名商大 00100200x―3

(2010年5月9日 中日新聞朝刊24面より)
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