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中日新聞掲載の大学記事

2010.05.10

愛知大学野球 愛院大V王手

 愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)第6週第2日の9日、豊田市の愛工大グラウンドで1部の2回戦2試合があり、愛院大が5−2で愛大を下して、連勝で勝ち点をリーグトップの4に伸ばした。

 勝ち点3で並んでいた名商大は愛工大に5−12で敗れて、1勝1敗となった。

 優勝争いは愛院大と名商大に絞られ、名商大が10日に行われる3回戦で愛工大に敗れると、愛院大の3季ぶり40回目の優勝が決まる。

 愛院大は1回に安井の3ランで先制し、6、7回にそれぞれ相手のミスで加点。先発永岡は変化球で丁寧に低めを突き、2失点完投で3勝目を挙げた。

 名商大は序盤に愛工大の守備のミスに付け込んでリードしたものの、先発上村が3回に集中打を浴びて降板。継投した投手陣も打ち込まれて突き放された。7連敗中だった愛工大は今季2勝目。

■勢いに乗る打線 安井初回3ラン

 7連勝中の勢いが乗り移ったかのような先制打だった。1回2死一、二塁で打席に立った愛院大の安井は、「チームの雰囲気ががいいから、積極的に振っていけた」。1ボールからの2球目、内角のカットボールを振り抜くと、打球は高い弧を描いてライトフェンスを越えた。

 永岡と伊佐地の両先発は、ともに防御率が1点台前半の好右腕。ロースコアが予想される中で早々と奪った3点のリードが「もう1点もやれない」という重圧となって相手の焦りを呼んだ。

 6回にバント処理の悪送球、7回に捕逸と愛大の守備が立て続けに乱れて加点したのは、初回の一打があってこそ。江崎監督は「ホームランで楽に試合ができた」。中盤にはスクイズを2度失敗するなど粗さも見られただけに、一発で奪った3点の価値は回を追うごとに重みを増した。

 優勝を争う名商大の結果次第では10日にも優勝が決まる可能性があるが、安井は「次も勝ち点を取って決めると思っている」。視線の先は、最終第8週の名商大戦の勝利と、勝ち点5の完全優勝を見据えている。 (海老名徳馬)

◇愛工大(1勝1敗)
名商大 201020000―5
愛工大 10500402x―12

◇同(愛院大2勝)
愛大  000000200―2
愛院大 30000110x―5
本塁打 安井(院)

(写真)愛大−愛院大 1回裏2死一、二塁、右越えの先制本塁打を打ち、チームメートに歓迎される愛院大・安井=愛工大グラウンドで

(2010年5月10日 中日新聞朝刊27面より)
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