進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2010.05.03

愛知大学野球 愛院大が首位 永岡、初の完封

 愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)第5週第2日の2日、日進市の名商大グラウンドで1部の2回戦2試合があり、愛院大が3−0で中京大に勝ち、勝ち点3として首位に立った。中部大は6−2で名商大に競り勝ち、1勝1敗のタイとした。

 愛院大は2回に長田のソロ本塁打で先制。6回には捕逸と与世山の適時打で加点した。永岡が中京大に9安打を浴びながら初めての完封勝利を挙げた。中部大は3回に村瀬の適時打で同点とし、さらに各務が押し出し四球を選んで逆転。6回には寺村の適時打などで突き放した。

■不祥事乗り越えチームに一体感

 ゴロを打たせれば、必ず抑えられる。経験豊富なバックへの信頼感を支えに、愛院大の永岡が初めての9回を0点で乗り切った。

 先発の座をつかんだ今春は、暴行問題の影響で始動が遅れた。調整不足のまま開幕を迎え、1カ月が過ぎても影響は残る。試合がなかった前週に投げ込んだ疲れが残り、この日は直球がまったく走らなかった。

 走者を背負う場面が増える中、「変化球を低めに集めるしかない」と開き直った。準備期間が短くても、レギュラーが多く残った守りは堅い。続けて先頭を出した6回と7回はいずれも次打者に内野ゴロを打たせて併殺で切り抜けた。「ぼくの力じゃない。野手に感謝です」。毎回走者を許しながら、チーム全体の力でしのぎきった。

 初戦を落としてから6連勝。3月から指揮を執る江崎監督は「全体に一体感がある」と評する。まとまりの中心には、不祥事のイメージをぬぐい去りたいという思いがある。ナインの声を永岡が代弁した。「世間にはいい印象がないと思う。勝つことで、新しい体制に納得してもらいたい」 (海老名徳馬)

◇名商大(1勝1敗)
名商大 002000000―2
中部大 10200300x―6

◇同(愛院大2勝)
愛院大 010002000―3
中京大 000000000―0
本塁打 長田(院)

(2010年5月3日 中日新聞朝刊20面より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ