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2010.05.02
愛知大学野球 名商大延長サヨナラ
愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)第5週第1日は1日、名古屋市の瑞穂球場で1部の1回戦2試合があり、名商大は3−2で中部大にサヨナラ勝ち。愛院大は5−0で中京大を下した。
名商大は2点を追う9回に郡戸の左前適時打で同点に。延長11回にも郡戸が左越えの適時三塁打を放って逆転勝ちした。完投した水野はリーグトップの4勝目。
愛院大は初回に安井の中前適時打で先制し、中盤以降も得点を重ねた。浦野は中京大を5安打に抑え、完封で3勝目を挙げた。
■郡戸が会心バスター
バントの構えからバットを引き、思い切り振り抜いた。延長11回無死一塁、名商大の郡戸がたたきつけたはずの打球は左翼の頭上を越えサヨナラの適時三塁打に。「一番気持ちいい勝ち方」。グラウンドに飛び出てきたナインの輪に、三塁を回った勢いのまま駆け込んで喜びを爆発させた。
先頭打者が出て、最初のサインは送りバント。させまいとして、中部大の三塁手各務が猛然と前に出る。「あれだけ来るなら打った方が走者を進められる」と中村監督。2ボールとなりサインはバスターに変わった。「次につなぐことだけ考えた」郡戸が内寄りの直球に上からバットを出すと、打球は狙いに反して鋭いライナーとなった。
8回までわずか4安打と打線が苦しんだ中、2点を追う9回には同点の左前適時打も放った。「好機でも初球から振っていけるのが自分の長所」。持ち味を存分に生かした勝負強さで、チームの全打点を挙げた。
ここまで勝ち点を落とさず優勝争いの先頭を走る。劇的な逆転勝ちでチームはさらに勢いに乗る。それでも郡戸は、「勝っても全員が次の試合に集中できている」。浮ついた気配はまったくない。 (海老名徳馬)
◇瑞穂(愛院大1勝)
中京大 000000000―0
愛院大 10011101x―5
◇同(名商大1勝)
中部大 00000200000―2
名商大 00000000201x―3
(延長11回)
(2010年5月2日 中日新聞朝刊23面より)
名商大は2点を追う9回に郡戸の左前適時打で同点に。延長11回にも郡戸が左越えの適時三塁打を放って逆転勝ちした。完投した水野はリーグトップの4勝目。
愛院大は初回に安井の中前適時打で先制し、中盤以降も得点を重ねた。浦野は中京大を5安打に抑え、完封で3勝目を挙げた。
■郡戸が会心バスター
バントの構えからバットを引き、思い切り振り抜いた。延長11回無死一塁、名商大の郡戸がたたきつけたはずの打球は左翼の頭上を越えサヨナラの適時三塁打に。「一番気持ちいい勝ち方」。グラウンドに飛び出てきたナインの輪に、三塁を回った勢いのまま駆け込んで喜びを爆発させた。
先頭打者が出て、最初のサインは送りバント。させまいとして、中部大の三塁手各務が猛然と前に出る。「あれだけ来るなら打った方が走者を進められる」と中村監督。2ボールとなりサインはバスターに変わった。「次につなぐことだけ考えた」郡戸が内寄りの直球に上からバットを出すと、打球は狙いに反して鋭いライナーとなった。
8回までわずか4安打と打線が苦しんだ中、2点を追う9回には同点の左前適時打も放った。「好機でも初球から振っていけるのが自分の長所」。持ち味を存分に生かした勝負強さで、チームの全打点を挙げた。
ここまで勝ち点を落とさず優勝争いの先頭を走る。劇的な逆転勝ちでチームはさらに勢いに乗る。それでも郡戸は、「勝っても全員が次の試合に集中できている」。浮ついた気配はまったくない。 (海老名徳馬)
◇瑞穂(愛院大1勝)
中京大 000000000―0
愛院大 10011101x―5
◇同(名商大1勝)
中部大 00000200000―2
名商大 00000000201x―3
(延長11回)
(2010年5月2日 中日新聞朝刊23面より)