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学生活動  お知らせ  2019.11.19

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木の新作おもちゃ提案 三重・熊野 名学芸大生プレゼン

熊野産の木材で作ったおもちゃを紹介する学生=三重県熊野市文化交流センターで

熊野産の木材で作ったおもちゃを紹介する学生=三重県熊野市文化交流センターで

 デザインに関する協定を三重県熊野市と結んでいる日進市の名古屋学芸大の学生22人が、熊野産の木材を使ったおもちゃを1人1つずつ考案し、10月25日に同県熊野市文化交流センターで発表した。熊野古道や市特産の香酸かんきつ「新姫(にいひめ)」など、熊野の特徴を形にした作品ばかり。市は今後、市内の木工職人に試作品を作ってもらい、商品化を検討する。

 市と同大は2012年度から特産品作りで連携。15年度には「デザイン協定」を結び、学生らが市役所会議室のデザインを考えたり、熊野産の木材で小物を作ったりしている。

 同大メディア造形学部デザイン学科の4年生たちは昨年10月、同市を訪れ、世界遺産の熊野古道・松本峠や丸山千枚田などを見て回った。この時のイメージを参考に構想を練り、市から提供されたスギやヒノキを使い、1年がかりでおもちゃを制作した。

 竹内菜々子さん(22)は、熊野古道の石畳と石段の形をしたパズルを考案。「古道には虫や鳥がいて、自然豊かな印象がある。パズルには実物の石畳のように段差を設けた」と満足そうに話した。

 谷殿夏奈(なな)さん(22)が考案した木の観覧車「新姫ころりん」は、新姫の形をした木の玉を置いて回すと、下に転がっていく仕掛けになっている。

 熊野大花火大会や紀州の郷土料理「めはりずし」が彫られた木製のかるた、指にはめて動かすと羽ばたく鳥のおもちゃなども紹介された。担当の平光無門(むもん)教授は「シンプルだが、熊野の魅力を意識した作品が多い」と評価した。

 作品は19~29日に熊野市文化交流センターで展示される。(木造康博)

(2019年11月19日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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