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中日新聞掲載の大学記事

学生活動  お知らせ  2019.09.18

西日本豪雨被災地は今 関で中部学院大生ら住民聞き取り

男性(左)から話を聞く調査員ら=関市志津野で

男性(左)から話を聞く調査員ら=関市志津野で

 昨年7月の西日本豪雨の被災地を巡る訪問調査が関市富野、武儀、上之保地区であり、中部学院大生や岐阜大職員ら100人が2人1組で、住民の生活や意識の変化を聞き取った。

 官学連携で市と市社会福祉協議会が共催。市によると、豪雨で床上浸水以上の被害を受けたのは250世帯ほど。8月21日に続き、調査員が調査票に従って被災者に質問した。

 車2台と床上に浸水した繊維関係会社員の男性(59)=同市志津野=は、調査員の「安全な避難に何が必要か」との質問に「物というより情報。近隣と共有し生かせたら」と話した。

 床上浸水した家屋は現在は物置に。室内のふすまには、20年前の浸水と昨年の浸水の爪痕が刻まれていた。当時家屋にいた母(88)は、雨に対する意識が過敏になった。台風と聞くだけで、自宅に接近する気がするという。

 調査をした学生は「被災者の経験を今後の対策に生かしたい」と話していた。同行した岐阜大流域圏科学研究センターの小山真紀准教授は「早急な支援が必要なケースを発見できた。結果を分析し、今後の施策に生かせるよう協力していく」とまとめた。(高橋可鈴)

(2019年9月18日 中日新聞朝刊中濃版より)

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