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中日新聞掲載の大学記事

大学野球  スポーツ  2019.09.02

愛知大学野球 秋季リーグ 愛工大 山本航9回決勝2ラン 愛工大、名城大勝ち点

9回に決勝2ランを放ってハイタッチで生還する愛工大・山本航樹内野手=パロマ瑞穂球場で(川越亮太撮影)

9回に決勝2ランを放ってハイタッチで生還する愛工大・山本航樹内野手=パロマ瑞穂球場で(川越亮太撮影)

 愛知大学野球秋季リーグ戦(中日スポーツ後援)は1日、パロマ瑞穂球場で第1週の2試合を行い、愛工大と名城大が連勝で勝ち点を獲得した。愛工大は同点で迎えた9回に6番・山本航樹内野手(4年・東福岡)が決勝2ランを放ち、愛院大に6-4で勝利。名城大は3番手で登板の成田達也投手(3年・享栄)が好救援をみせて、中京大に5-4で競り勝った。

■4番降格の悔しさを力に

 愛工大の主砲が会心の一振りで勝利を呼びこんだ。4-4で迎えた9回2死二塁。山本航は内角低めへの甘い直球を見逃さなかった。強振した打球は強烈なライナーのまま左翼フェンスを越えていく決勝2ランに。連勝を確信した山本航はガッツポーズを繰り返した。

 「完璧でした。外角勝負かなと思ったんですけど、内角に直球が来たので自然な反応で打てました」。リーグ戦デビューで好投した5番手の1年生右腕・高井を援護する快打を山本航は満面の笑みとともに振り返った。

 意地の一発だった。ロッテ時代に首位打者を獲得した平井光親監督(52)が「長打力はチーム随一」とほれ込む男は春季リーグの中部大3回戦から4番を務め、全日本大学野球選手権でも大役を担った。しかし、夏のオープン戦は絶不調。打順降格を告げられた。

 「悔しかった。このままじゃ終われないと思った」。そんな主砲に平井監督がアドバイスを与えた。「甘い球は一振りで仕留めろ」。この言葉で目を覚ました山本航。終盤になっても集中力を研ぎ澄まし、指揮官の教え通りの結果につなげた。
 もちろん、平井監督も合格点。「さすが上級生ですよ」と山本航の働きを高く評価した。気を良くした主砲の目標は春秋連覇。「トーナメントのつもりでリーグ戦を戦って、勝っていきます」。言葉のトーンは上がるばかりだ。 (川越亮太)

■成田が好救援 名城大

 名城大は横手投げ右腕・成田の好救援が勝ち点獲得の原動力となった。4回途中に3番手で登板すると、5イニング1/3を4安打無失点にピシャリ。リーグ戦の登板は1年春の中部大2回戦以来5季ぶりだったが、ブランクを感じさせない直球中心の投球で中京大打線を翻弄(ほんろう)した。試合後の成田は「一人ずつ打ち取るイメージで投げました。攻めの投球ができたことは自信になります」と満足げな表情。安江監督も「今日は成田に尽きます。よく踏ん張ってくれました」と好投の労をねぎらっていた。

▽2回戦(名城大2勝)
中京大 030100000―4
名城大 12020000x―5

▽同(愛工大2勝)
愛工大 021000012―6
愛院大 003100000―4
本塁打 山本航(工)

(2019年9月2日 中日スポーツ9面より)

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