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学生活動  2019.08.27

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でくの舞披露 練習に熱 来月 大阪・国立文楽劇場で27年ぶり 白山の保存会と金沢工大生

保存会員(右)から人形の動かし方を教わる学生=白山市東二口歴史民俗資料館で

保存会員(右)から人形の動かし方を教わる学生=白山市東二口歴史民俗資料館で

 加賀地方唯一の国重要無形民俗文化財「東二口文弥(ひがしふたくちぶんや)人形浄瑠璃 でくの舞」が9月7日、大阪市中央区の国立文楽劇場で上演される。伝統芸能を応援しようと3年前から上演メンバーに加わる金沢工業大(野々市市扇が丘)の学生4人も出演する予定で、保存会員とともに白山市東二口歴史民俗資料館で練習を重ねている。(都沙羅)

 でくの舞は「でく」と呼ばれる木彫り人形と回し手が一体になり、古浄瑠璃に合わせて上下左右に舞う。350年ほど前、当時の東二口集落の若者が京都や大阪で人形浄瑠璃を学び、集落に持ち帰ったのが起源とされる。現在は12人の保存会員によって継承されている。

 保存会によると、でくの舞が国立文楽劇場で上演されるのは1992(平成4)年以来27年ぶり。日本各地の人形芝居を上演する「ふるさとの人形芝居」(9月7、8の両日)に出演し、「酒呑童子(しゅてんどうじ)」と「華ほめ」を上演する。

 学生と保存会員は25日、「酒呑童子」で源頼光が鬼退治をする場面などを練習。酒を飲ませて酔って眠り込んだところを討つ際の人形の動きなどを確認した。

 2017年から舞台に立つ大学院工学研究科の林田脩平さん(23)は「人形を持って動く立ち位置など改善点は多いけど、こうして文化体験できてうれしい」と話している。

(2019年8月27日 北陸中日新聞朝刊かが白山総合版より)

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