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中日新聞掲載の大学記事

2008.05.18

愛院大、4連覇に王手

 愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)は第7週第1日の17日、名古屋市の瑞穂球場で1回戦2試合を行った。首位決戦となった第1試合は愛院大が中部大に勝ち、2006年秋からの4季連続優勝に王手をかけた。愛産大は名商大に先勝した。

 愛院大は6回に大野の中前打で勝ち越すと、7回は敵失と前田の2点二塁打で突き放した。先発小川は完投で6勝目。中部大は、中盤に同点としたあとリードを奪う好機を逃したのが響いた。愛産大は、先発寺田が1部で初めての完封勝利。

◇瑞穂(愛院大1勝)
中部大 000100020―3
愛院大 01000130x―5

◇同(愛産大1勝)
名商大 000000000―0
愛産大 00000011x―2

◇2部(17日・名城大)
名院大 001000200―3
名城大 10001401x―7
(院)河瀬、伊川−磯部
(城)阿部、斎藤、鈴木−荒井

日福大 100000001―2
東学大 10001220x―6
(日)片平、伊藤太、山口、牧野−近藤
(東)西口−中山、内田

すき突く王者 首位対決先勝

 わずか数秒が永遠のように感じられただろう。7回二死一、二塁。中部大の一塁手小西が、愛院大・桑島のゴロをはじいた。二塁走者は俊足の若山。後処理をもたつけば本塁も突かれる。分かっていながら足元に落ちたボールが見つからない。痛い追加点を許した。

 若山は「一塁手の様子を見て行けると思った。いつも練習しているプレー」。さらに前田の二塁打で4点差。首位対決初戦の大勢が決した。

 今季序盤から快調に走ってきた中部大でさえ、確実にすきを突く王者にのみこまれた。

 愛院大の野球の巧みさは今季も揺るぎない。だが、それに強い力と心で対抗できる存在が現れてこそ、リーグのレベルは上がる。「明日は切り替えていく。絶対に優勝するという気持ちを出す」と小西。意地を見せられるか。 (鈴木智行)

(2008年5月18日 中日新聞朝刊25面より)
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