岐阜女子大の卒業式が１６日、岐阜市太郎丸の同大であり、大学と大学院合わせて約３００人が思い出の詰まった学舎を巣立った。

　後藤忠彦学長が各学部の専攻や大学院の研究科の代表に卒業・修了証書を手渡し「価値観が多様化し、変化が大きい乱流の中で自分を見失うことなく、困難に立ち向かってほしい」とエールを送った。

　卒業生を代表して文化創造学部文化創造学科の平岩恵さん（２２）が「４月から社会人として未知の世界が待っているが、私たちは踏み出さなくてはいけない。後輩たちが進む道の先を歩き、足元を照らすことのできる存在になりたい」と決意を述べた。

　卒業生への送辞のあと、数十人の在校生たちが壇上に上がって旅立ちを祝福する歌を合唱し、涙を流す卒業生もいた。（山本真嗣）

（2010年3月17日　中日新聞朝刊岐阜総合版より）