優れた選手の条件などを話す揖斐さん＝９日、津市羽所町のアスト津で

　駅伝選手として活躍し、現在は岐阜経済大の駅伝部監督として後進を指導している揖斐祐治さん（３９）が、津市羽所町のアスト津で講演した。

　同大校友会県支部が主催し、ＯＢや県内の高校生ら１２０人が参加した。揖斐さんは駒沢大時代、箱根駅伝で２回優勝を経験。実業団を経て２０１２年に岐阜経済大陸上競技部の駅伝監督に就任し、１６年には東海学生駅伝優勝に導いた。

　講演では、優れた選手の条件について語った。「一流の選手は自分の現状をよく把握している」として、「半年後、１年後の自分が何をしているのか自分の言葉で書ける選手は伸びる」と話した。

　講演後に質疑応答もあり、試合前の食生活について聞かれた揖斐さんは「食べたものをメモして、自分に合う食事を見つけて。消化の悪いものは胃の負担が大きいので避けた方がいい」と実践的なアドバイスをしていた。

　講演を聞いた高田高校１年、陸上競技部の山路湧暉さん（１６）は「人として尊敬される選手が強くなるという話が心に残った。自分もそうなりたい」と話していた。（上井啓太郎）

（2019年2月14日　中日新聞朝刊三重総合版より）