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イベント  2019.02.09

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「港まちカルタ」完成 西築地学区テーマ、16日に大会

名古屋港の玄関口の西築地学区を詠んだ「港まちカルタ」=港区で

名古屋港の玄関口の西築地学区を詠んだ「港まちカルタ」=港区で

 名古屋港の玄関口に位置する港区の西築地学区をテーマにした「港まちカルタ」が完成した。文字札、絵札ともに44枚の札を通じて港町の歴史や文化、暮らしを楽しく知ることができる。16日には初めてのかるた大会を開き、地元住民にお披露目する。

 「貨物船荷役が盛んな港まち えんやと気張る親父(おやじ)の姿」「濁流が街まで押し寄せ危険だね 語り継がれる伊勢湾台風」−。港町を紹介する読み札と温かみのあるイラストが目立つ絵札の数々。まちの防災について考えるにはまずはまちを知ることから、という狙いでまちづくり団体「港まちづくり協議会」が制作を企画した。

 読み札を考えたのは愛知淑徳大ビジネス学部でまちづくりを学ぶ学生34人。昨年6月から地域を取材し、地元の老人クラブの添削を受けながら、下の句の始まりの字が「あいうえお」になるようにして完成させた。絵札は名東高校美術部が手掛けた。読み札の舞台となった場所を半日かけて回り、港町の情緒が感じられる仕上がりになった。完成したかるたには解説書も添え、読み札の意味を深く知ることができる仕掛けにした。「その中は誰も知らない謎の箱 迷宮入りの開かずの金庫」の札は、旧銀行ビルに残る金庫を意味しており、地元の人だからこそ知る情報。「働いた屋台通りに集合だ もちろんうまい至福の一杯」のように地元住民からの聞き取りが生かされた札もある。

 かるたは300セット用意し、地元の小学校や公民館などに寄贈する。港まちづくり協議会の担当者は「防災の基本は顔を合わせたコミュニケーション。かるたは世代を超えて盛り上がる。ぜひ活用してもらいたい」と話す。

 かるた大会は16日午前10時〜正午。港区浜2の西築地コミュニティセンターで開く。先着32人。優勝者にはかるたをプレゼントする。 (武藤周吉)

(2019年2月9日 中日新聞朝刊なごや東総合版より)

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