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学生活動  2019.02.14

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ニセ電話にご用心 住民劇団旗揚げ 千種の4人 施設や集会所で公演

寸劇でニセ電話詐欺の手口を伝える後藤さん(右)と愛知淑徳大の学生たち=千種区赤坂町のツクイ名古屋千種で

寸劇でニセ電話詐欺の手口を伝える後藤さん(右)と愛知淑徳大の学生たち=千種区赤坂町のツクイ名古屋千種で

 後を絶たないニセ電話詐欺被害をなくすため、千種区の住民4人が寸劇で注意を呼び掛けている。もともと演劇とは無縁だった元サラリーマンや主婦で、昨年7月に「劇団GOMA(ゴマ)」を立ち上げ各地で演じている。(水越直哉)

 千種区赤坂町の介護施設で6日、団員と千種署にインターンシップ(就業体験)に来ていた愛知淑徳大生8人の寸劇があった。

 被害者を演じたのは水野冨士子さん(75)。神妙な顔で犯人役とやりとりしていたが、だまされたと気づいて両手を上げた。「えー、ウソでしょー。がーん」。大きなリアクションに、見入っていたお年寄りたちから笑いが起きた。

 団員は千種区東山学区に住む後藤徳子さん(56)、大島胖(ゆたか)さん(81)、水野さん、赤司達(とおる)さん(77)。それぞれの頭文字を取ってGOMAと命名した。4人とも地域の防犯ボランティア。千種署員との話し合いの中で「劇で啓発してみたら」とアイデアが出たことをきっかけに取り組んでいる。

 県警が作った台本を基にして、言葉をやわらかくしたり調べた内容を入れたりしてアレンジ。なぜだまされるのか分かるよう丁寧に演じる。

 例えば最近多発する封筒にキャッシュカードと暗証番号を入れて密封する手口。犯人は、封印のため印鑑を持ってこさせ、その間に封筒そのものや中身を入れ替える。巧妙な手口の再現に、寸劇と分かっていても「いつだまされたか分からなかった」と声が上がる。

 これまで地元の集会所などで6回公演。事前に読み合わせ稽古をしてから臨む。赤司さんは「新聞には毎日のように被害が載ってるけど、文字だけでは分からない。どうやってだまされるか見てもらうことが被害防止につながる」と話す。

(2019年2月14日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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