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お知らせ  2019.02.07

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尾三地区 4市1町コミバス乗り換え 無料ネット検索 可能に

グーグルマップで表示される複数市町のバスを乗り継ぐ経路=日進市内で

グーグルマップで表示される複数市町のバスを乗り継ぐ経路=日進市内で

 長久手、日進、みよし、豊明、東郷の4市1町が運行するコミュニティーバスについて、インターネットの無料地図サービス「グーグルマップ」で、複数市町をまたがっての乗り換え検索が可能になった。多言語にも対応し、外国籍住民の利便性向上なども期待されている。(角雄記)

 対応したのは、くるりんばす(日進市)やひまわりバス(豊明市)などの名称で、各自治体が運行しているバス路線。4市1町でつくる「尾三地区広域公共交通推進協議会」が、県の補助金を受けて昨夏から準備を進めてきた。

 名城大理工学部の協力を得て、各市町が持っているバスの時刻表やバス停の位置、経路の情報を「GTFS」と呼ばれる規格にデータ化。GTFSは、公共交通機関の情報に関する国際規格のため、グーグルマップのように世界的に展開しているサービスに、コミュニティーバスを組み込むことが可能になる。

 利用者が、グーグルマップをパソコンやスマートフォンなどで開き、出発地や目的地を入力すると、コミュニティーバスを乗り継いで向かう経路や所要時間が表示される。例えば東郷町役場からイオンモール長久手までの経路を検索すると、名鉄日進駅で東郷町の「じゅんかい君」から日進市の「くるりんばす」に乗り換えるルートが出る。

 また、ルートによっては名鉄やJR、名古屋市営地下鉄に接続するルートも検索される。

 この地域では、自治体間を結ぶ「南北軸」の公共交通の不便さが指摘されてきた。協議会では、今回の乗り換え検索の対応をきっかけにして、5市町間のバスの接続の利便性の向上を目指すとしている。

 協議会の担当者は「GTFSのデータを持つことで、グーグル以外の民間事業者へも情報提供ができる。まずは検索を通じて、住民の皆さんにバス路線を知ってもらえれば」と話している。

(2019年2月7日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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