進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2010.03.14

熱田のカフェ&ベーカリー マイルポスト 名院大生が運営

■行事次々 交流拠点に 福祉施設や商店街など社会と向き合う場

 熱田区の日比野商店街で名古屋学院大の学生が運営する「カフェ&ベーカリー マイルポスト」が、行事を次々と開き、地元の人や学生でにぎわいを見せている。オープンから3年目を迎え、目標とする「街の交流拠点」の姿に近付きつつある。 (小中寿美)

 2月末に開いた「あったかミニミニ福祉フェスタ」。近所の子どもやお年寄り約200人が訪れ、福祉施設の活動などを学んだ。店員の学生たちは、授産所で販売されるジャムや手作り小物をPR。5時間で4万4000円を売り上げ、施設の収入に貢献した。

 マイルポストは、2008年1月に商店街の貸店舗でオープン。行事の参加者が増えて手狭になり、昨年9月に日比野交差点角の同大日比野学舎1階へ移転した。

 月1〜2回ペースで行事を開催。内容は街づくりを考える講演、親子パン作り教室など多彩だ。学生たちは、企画段階から各分野の専門家や団体とかかわり、商店街の会議や清掃にも出席している。

 店長の商学部2年杉本成(あきら)さん(20)は「1日の過ごし方が変わった」と話す。授業以外はテレビやネットを見る毎日だったが、街に出て人と話す時間が増えた。

 「学生が地域の課題や社会問題と出合う場になっている」と指導役の水野晶夫教授(経済学部)は説明する。学舎内に移転したことで、一般の学生が店の取り組みに触れる機会も多くなったという。

 10月には、徒歩5分の距離にある名古屋国際会議場で、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開かれる。同店は「地域を盛り上げ、売り込む機会に」と新たな作戦を練っている。

 通常の営業では、カレーライスや、発展途上国で生産された豆を使うフェアトレードコーヒーを提供。手作りパンも販売している。土、日曜と祝日は休み。(問)マイルポスト=電(784)7988

(写真)地域のお年寄りや障害者らが訪れる店内。大きな窓ガラスから明るい日差しが降り注ぐ=熱田区の名古屋学院大で

(2010年3月14日 中日新聞朝刊市民版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ