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お知らせ  2018.11.27

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目撃者話し合い 記憶が変化 愛大など国際グループ10カ国で初確認

 事件の目撃者同士が話し合いをすると、見たものと異なるものを見たように思うなど記憶が変わることを、愛知大文学部の井藤寛志准教授(39)=認知心理学=らの国際研究グループが発見した。論文は国際応用記憶認知学会の研究誌に掲載された。

 英語圏では現象が報告されていたが、日本を含む非英語圏など10カ国で同じ現象が初めて確認された。井藤准教授は「裁判などの目撃証言でも信ぴょう性を疑ってかかる必要性があることを示している」と話す。

 グループは、被験者が2人1組で偏光グラスをかけ、電気技師が仕事先の家で盗みをはたらく映像を1つのスクリーンで見る実験を、日本を含む10カ国で実施した。2人には同じ映像を見たと思わせ、実際には偏光グラスの作用で犯人の帽子の色や逃走車両に書かれた文字が異なって見えるようにした。

 被験者の2人には、映像を見た後、目撃内容の食い違いについて話し合ってもらった上で、映像の内容について質問。その結果、話し合わない場合は2人とも目撃内容を問う質問への正答率が6〜8割だったのに対し、話し合った場合は記憶があいまいになり、2人とも正答率が1〜4割程度にまで落ち込んだ。

 実験には、ブラジル、コロンビアなど日本を含めて10カ国の研究者が参加した。 (五十幡将之)

(2018年11月27日 中日新聞朝刊県内版より)

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