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学生活動  2018.11.05

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貧血改善 献血後押し 血となり肉となるレシピ考案 名古屋学芸大生が20品

貧血対策のカレーやスープ、サラダなどのレシピを考案した学生ら=日進市の名古屋学芸大で

貧血対策のカレーやスープ、サラダなどのレシピを考案した学生ら=日進市の名古屋学芸大で

 「献血の意思があるのに、貧血のために献血できない人をなくしたい」。管理栄養士を目指す学生たちが、献血現場を悩ます問題を解消しようと、専門知識を生かして貧血対策レシピを考案した。レシピ集は、県内各地の献血ルームで今月中旬から来場者に配られる。 (佐橋大)

 日本赤十字社によると、昨年度献血をしようと会場に足を運んだものの、赤血球不足で献血できない人が約7%いた。県赤十字血液センターは、この割合を減らせれば、献血も増えると考え、名古屋学芸大管理栄養学部(日進市)の南亜紀講師のゼミに協力を依頼。ゼミ所属の4年生10人が、鉄分の多い食材を使った20品のレシピを考えた。

 入手しやすい材料で簡単に作れる料理ばかりで、ドライカレーに鉄分の多いコマツナを入れたり、意外に鉄分の多い豆類を多用したりといった工夫も。ドライカレーを含む一食分のレシピは、成人女性が一日に摂取を推奨される鉄分の6割を取ることができ、県赤十字血液センターのウェブサイトでも10月末から公開している。

 ゼミ生の小林杏香さんは「料理を考える過程で、食品ごとに含まれる鉄分量をあらためて調べた。勉強になった」と言い、小木曽可奈さんは「私も鉄欠乏性貧血と言われたことがある。レシピを通して、同じ悩みの人の役に立てたらうれしい」と話す。

 レシピ集は、A4判の両面刷り、4枚。検査の結果、貧血と判定された人に渡すほか、それ以外の希望者も持ち帰れるようにする。

(2018年11月5日 中日新聞朝刊県内版より)

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