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お知らせ  2018.10.27

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薬剤師の研修に新ラボ 鈴鹿医療科学大 人形で投薬効果を再現

患者の病態を再現できる人形が備えられたラボ=鈴鹿市の鈴鹿医療科学大で

患者の病態を再現できる人形が備えられたラボ=鈴鹿市の鈴鹿医療科学大で

 鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大白子キャンパスに、薬剤師が薬物療法を施した際の結果を再現できる薬局薬剤師等在宅医療研修施設(シミュレーション・ラボ)が設けられ26日、関係者に公開された。11月1日から運用する。県薬剤師会との共同設置で、同会によると、こうしたラボは全国的に珍しいという。

 大学と同会によると、薬剤師は処方された薬を出すだけでなく、今後増加が予測される在宅医療に対処するため、投与した薬の効果を見て、医師と情報を共有する役割が期待されている。同大には薬学部があり、学生の研修や薬剤師が在宅での薬物療法をする際の技術の向上を狙いに、県の補助金500万円を生かして設置した。

 模擬薬局の一画に設けたラボには、ぜんそくなどさまざまな病態を再現できる人形2体がある。人形のせき込む声や呼吸、心音などから適切な薬物投与などをする。失敗すると悪化する場合もあるという。

 公開に先立ち、同施設の設置・管理に関する覚書の調印があり、同大の高木純一理事長と薬剤師会の西井政彦会長が署名した。西井会長は「薬剤師は今後、処方された薬を届けるだけでは駄目」などとあいさつした。(河北直行)

(2018年10月27日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)

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