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学生活動  2018.09.28

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これぞ名古屋外大ならでは 英字の学生新聞 留学生らが発行

多くの人に読んでもらおうと、拡大して学内に張った英字新聞を眺めるエバンジェリスタさん(右)ら=日進市の名古屋外国語大で

多くの人に読んでもらおうと、拡大して学内に張った英字新聞を眺めるエバンジェリスタさん(右)ら=日進市の名古屋外国語大で

 日進市の名古屋外国語大で学ぶ留学生と日本人学生が共同で作った学内向けの英字新聞「The(ザ) NUFS(ナフス) Times(タイムズ)」が話題だ。今月、第1号を発行し、年内に第2号を出す予定。英字の学生新聞は全国的にも珍しいといい、大学側は「定期的に発行し、大学の特色の一つにしたい」と学生たちを後押しする。(重村敦)

 世界各地から同大にやって来る留学生は毎年約200人。滞在期間は半年から1年と短く、日本人との交流が少ないのが悩みだった。そこで、学生が中心になって日本語の学内新聞を年数回出しているマスコミ業界研究グループ(マス研)の顧問で、元中日新聞記者の小島一彦広報参与(66)が「一緒に英字新聞を作ろう」と呼び掛けた。

 4月から始まった製作は、米、英、イタリアなど5カ国の留学生9人と、マス研の1〜3年生8人が参加。発展途上国の製品を適正価格で取引するフェアトレード、名古屋市とイタリア・トリノ市との交流、日本食といったテーマで取材に取り組んだ。取材と英語の記事の執筆は留学生が担当。日本人学生は、日本語での質問を一緒に考えたり、取材した内容を英語に訳したりした。

 米国人のカサンドラ・エバンジェリスタさん(29)は、名古屋城近くにこの春オープンした飲食店街「金シャチ横丁」で老舗豆腐店を取材。「完成までに多くの工程があることや作る人の熱心さに驚いた」と話す。「日本語が分からないときに助けてもらった日本人学生との共同作業も楽しかった」と振り返る。マス研の2年、袴田蓮哉さん(19)も「うまくできるか不安だったけれど、留学生のやる気に動かされた」と話した。

 新聞はタブロイド判で、第1号は5000部を発行。学内のほか、東海3県の高校に無料で配っている。来年度からは、留学生と日本人学生が共に学ぶ英語の授業に、この新聞製作が組み込まれる予定だ。この活動を支援する国際日本語教育インスティテュートの徳本浩子准教授(58)は「留学生にとっては学外の日本人と触れ合える良い機会。日本人学生は語学力を磨けるなどそれぞれの教育的効果は大きい」と話している。

(2018年9月28日 中日新聞朝刊21面より)

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