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学生活動 2018.09.26
女性活躍の企業学生が魅力発信 県結成PR隊、SNS投稿へ

県内企業の魅力を伝える「女性が輝く愛知PR隊」のメンバーと愛知淑徳大の富樫准教授(中央)=県公館で
PR隊には愛知淑徳、南山、金城学院など県内外の7大学から1〜4年生20人が参加した。取材や発信は元NHKディレクターで、愛知淑徳大でメディア論を教える富樫佳織准教授(46)が監修。女性管理職の登用や、育休からの復職支援などに力を入れる県内企業を訪問し、学生たちが自らのインスタグラムや短文投稿サイト「ツイッター」で投稿する。
メンバーは県公館を訪問。大村秀章知事に、南山大2年の中村優花さん(21)=碧南市=が代表で「流行にも敏感で歴史的建造物など『SNS映え』する場所も多い。世界に誇る企業もあるけれど、同世代に十分に伝わっていない。愛知で活躍したいという女性が一人でも増えるよう精いっぱいPRしたい」と抱負を語った。
県人口は全体では増えているが、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県に対しては転出者が転入者を上回る「転出超過」の状態が長年続く。10代後半〜20代の女性は特に傾向が顕著で、昨年9月までの1年間の転出超過は2800人と男性の1.6倍だった。人口の男女比が崩れることで、未婚率の上昇や少子化の加速を県は懸念する。
自身も約20年間、東京を拠点とし、県内に昨年移住した富樫准教授は「平均通勤時間の短さや待機児童の少なさ、一人当たりの公園面積の広さなど、住みやすさ、働きやすさはデータでも裏付けられるが、その発信が課題。特に若い世代にはほとんど理解されていない」と背景を分析。行政の情報発信に加え、当事者間による「拡散」の重要性を指摘する。
PR隊は県の委託事業として来年3月末まで活動する。学生らの投稿は、インスタグラムやツイッター内でハッシュタグ(検索目印)の「#女性が輝く愛知」で検索するとみることができる。
(2018年9月26日 中日新聞朝刊県内版より)