富士スカウト章を受けた植田さん（右）と小川さん＝大府市役所で

　ボーイスカウト大府第１団（大府市）に所属する植田日向子さん（１８）＝山形大１年＝と小川菜月さん（１９）＝愛知県立大１年＝が、日本連盟の「富士スカウト章」を取得した。同章は高校生世代である「ベンチャースカウト」の最高位。２人は２０日、大府市役所を訪れ、岡村秀人市長に喜びを報告した。

　２人はともに大府市出身。植田さんは小学２年から、小川さんは幼稚園から大府第１団で活動を始めた。

　富士スカウト章を取得するには、地域奉仕などのプロジェクトを修了し、報告書を提出する必要がある。２人は高校時代の約３年間で、野外活動で自炊するカレーの調理法や、防災の観点から自動販売機の役割について調べ、報告書を提出。活動が評価され、今年３月に受章が認定された。

　大府第１団で女性が富士スカウト章を受けるのは今回が初めて。植田さんは「小さな頃からの夢が達成できてうれしい。今後は指導者として、後輩をサポートしていきたい」と話した。小川さんは「仲間がいたので、頑張ることができた。これからもボーイスカウトに関わりながら、学んだことを社会に役立てていきたい」と述べた。

（2018年8月21日　中日新聞朝刊知多版より）