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学生活動  2018.07.28

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視覚障害者の歩行支援 日福大で新システム実験

白杖のカメラで記号を読み取る仕組みを説明する千葉さん(左)=美浜町の日本福祉大美浜キャンパスで

白杖のカメラで記号を読み取る仕組みを説明する千葉さん(左)=美浜町の日本福祉大美浜キャンパスで

 視覚障害者向けの新しい歩行支援システムの実証実験が27日、美浜町の日本福祉大美浜キャンパスであった。川崎市のシステム会社「W&Mシステムコンサルタント」の千葉和也代表(60)が同大福祉工学科の教授や視覚に障害のある学生らにシステムを紹介し、意見を募った。

 同社が実用化に向けて開発中の「ウオークアンドモバイル」は、点字ブロックを利用した歩行支援システム。ブロックに25個ずつある突起に黒い着色を施した数や位置の組み合わせで情報を記号化した。白杖(はくじょう)に付けたカメラで情報を読み取ると、専用の機械を通じて「30段の階段があります」や「右は改札、左は出口です」といった音声案内を聞くことができる。

 千葉さんは「これだけ点字ブロックがあるのだから、もっと活用するべきだと思った」と開発の経緯を紹介。視覚障害があり実験に協力した社会福祉学科2年の山崎雅さん(19)は「自分がどこにいるのかが分かりやすくなっていい」と話した。参加者からは「スマートフォンのアプリで読み取れるようにしてほしい」などの意見も出た。同大情報工学専修長の渡辺崇史教授は「点字ブロックを使って位置情報が分かれば視覚障害者だけでなく全ての人に有益になると思う。実用化に向けて協力方法を考えたい」と話した。(垣見窓佳)

(2018年7月28日 中日新聞朝刊知多版より)
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