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学生活動  2018.06.17

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末松廃寺跡周知へ共同事業 学生団体と地元研究会

共同事業の趣旨などを確認する出席者=野々市市の金沢工業大で

共同事業の趣旨などを確認する出席者=野々市市の金沢工業大で

 野々市市末松にある国史跡「末松廃寺跡」を広く知ってもらおうと、金沢工業大(同市)と国際高等専門学校の学生でつくる団体が、地元の研究会と共同事業を始める。かつてあったとされる塔の模型を作って出前講座で活用するほか、仮想現実(VR)技術などを使った映像コンテンツの制作も検討する。16日、同大でキックオフミーティングを開いた。

 末松廃寺跡は約1300年前に建てられた寺院の跡で、1939(昭和14)年に国史跡になった。共同事業は小学生向けの科学講座を開いている学生団体「カルチャー&サイエンス・コミュニケーションプロジェクト」と地元有志でつくる末松廃寺研究会が取り組む。

 学生は研究会の意見を参考にしながら、七重塔の模型を作っている。寺院があった光景を体感してもらう仕組みとして、VRや拡張現実(AR)技術を使った映像制作なども視野に入れている。

 ミーティングには学生や研究会のメンバー約20人が出席。研究会コーディネーターの完戸範(ししどすすむ)さんは「若い人たちと謎が多い史跡を調査できるのは楽しみ」と期待。プロジェクトリーダーでメディア情報学科3年の山田樹(たつき)さん(21)は「末松廃寺の知名度を上げることで、野々市のまちづくりに少しでも貢献できれば」と話した。 (冨田章午)

(2018年6月17日 北陸中日新聞朝刊金沢総合版より)

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