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学生活動  2018.06.01

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こども食堂 第2弾は「食育」 大垣 岐経大生と料亭企画 かつお節削り 本物の味堪能

子どもたちの前でかつお節を削りだす学生(右)=5月26日、大垣市郭町で

子どもたちの前でかつお節を削りだす学生(右)=5月26日、大垣市郭町で

 大垣市の岐阜経済大の学生と老舗料亭「四鳥」の共同企画による「食育レストラン」が、大垣市郭町の貸しスペース「ちょいみせ」に設けられた。訪れた中学生以下の子どもたちに限定50食の弁当を無料で提供。今回は、来場者がかつお節の削りだしを見て、味わう企画もあり、調味料としても重宝される日本食の“基礎”を体感した。(吉本章紀)

 正午近く、ちょいみせの中は既に多くの子どもたちの姿があった。スタッフに聞くと「親子で来た子もいれば、自転車に乗って自分で来た子もいる」。学生たちが削りだしたかつお節の香りが、部屋いっぱいに漂っていた。

 中心市街地のにぎわい創出に取り組む同大のマイスター倶楽部と四鳥が、今年2月に開いた「まちなかこども食堂」の第2弾。こども食堂の大きな役割の一つである貧困世帯への支援のほかに、「食育」に着目して企画した。

 食材の提供は、前回に続いて食品販売の大光(大垣市)と岐阜アグリフーズ(山県市)が協力。献立はかつお節をメインに置き、普段食べることがあまりない高野豆腐やひじきなどを使い、奥美濃古地鶏もも肉と胸肉のフライ、肉じゃがなど栄養バランスの取れた内容にした。

 学生らがかつお節を説明しながら削りだしを実演し、子どもたちはご飯にかつお節を載せ、しょうゆを垂らして食べた。四鳥の津谷秀次郎社長(55)は「かつお節は学生が一番興味を持っていた。試食ではご飯を4杯も食べていた子もいた」とほほ笑む。マイスター倶楽部学生代表の川合諒さん(20)は「自分自身、見るのも削るのも初めてでした」と振り返る。

 年長児と訪れた市内の女性(44)は「子どもがインスタントとは違う本物の味を舌で覚えられる。料亭の四鳥さんが協力しているのもすごい」と笑顔。「おいしかった」という市内の中学3年の女子中学生(14)は削りだしも体験し「かつお節は堅くて結構重く、削るのは力がいる。毎日やっている人は大変だろうと思うし、尊敬する」と話した。

 「かつお節を使えば塩やしょうゆを使わなくても同じような味が出せる」と津谷社長。川合さんは「たくさんの人にかつお節を知ってもらうきっかけになれば」と期待した。今後も継続してこども食堂を開く予定。

(2018年6月1日 中日新聞朝刊西濃版より)

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