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中日新聞掲載の大学記事

2010.01.16

商標デザイン案の自動作成システム 大学発ベンチャープラン

■「時間やコスト削減」 中京大の西田さん奨励賞

 大学発ベンチャービジネスプランの発表会が15日、東区のメルパルク名古屋で開かれた。学生や大学教授らが設立したベンチャー企業のアイデアに、金融機関など一般企業や大学の関係者130人が耳を傾けた。 (発知恵理子)

 産業の創出を目的に市などが主催し、ことしで4回目。大学発のベンチャー企業に、融資先や、生産や販売などで提携する企業との出会いの場を提供する狙いもある。

 一般学生のビジネスアイデアには、東海3県などから43件の応募があった。優秀賞に輝いたのは、岐阜経済大3年の村井識顕さん(25)=岐阜県笠松町=ら5人の研究グループ。「モノ」にデジタル情報を張り付けるシステムを構築した。

 発表会で、村井さんらは電気ポットにQRコードを張り付け、携帯電話でポットの開け方を読み取る活用事例を説明。モノを起点にしながら、双方向でデータのやりとりができ、名古屋の企業との提携を希望している。

 奨励賞の中京大4年、西田絵美さん(22)=名古屋市港区=は、パソコンを使って商標デザイン案を自動的に作るシステムを構築。「企業が費やす時間やコストを削減できる」と利点を述べた。

 大学発ベンチャービジネスプランのグランプリは、セラノスティック研究所(千種区)が受賞した。同研究所は、名古屋大医学部教授だった横田充弘社長が、遺伝子に関する研究成果を元に設立。遺伝子情報と血液検査から、個人の生活習慣病のリスク判定情報を提供するプランを披露した。

(2010年1月16日 中日新聞朝刊市民版より)
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