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2010.01.07
薬・医 両博士号も可能 名大・私大共同『創薬研究科』
■2コース設置へ 理系卒に広く門戸
名古屋大が、薬学部を持つ愛知県内の私立大と共同で設置を検討している大学院「創薬科学研究科」構想の全容が分かった。全国でも珍しい薬学と医学両方の博士号を取得できる課程を設けるほか、理系学部卒を広く受け入れ、薬を研究開発する創薬分野で高度な知識を持つ人材を育てることを狙いとする。
地域連携型の共同大学院で、名城大と愛知学院、金城学院の3私大が参加を検討している。今年初めから参加校と詰めの協議を行い、2010年度中にも文部科学省への申請手続きに入り、12年度のスタートを目指す。
構想では、同研究科には2コースを設ける方針。6年制の薬学部を卒業し、薬剤師の資格を得た学生のための「4年制」課程と、理・工・農など理系学部の卒業者が進み、薬学の修士と博士を取得する「修士・博士(計5年)」課程で、各コースの入学定員は5〜10人程度。
特に、4年制では薬学博士だけでなく、学生が希望すれば医学論文を提出して医学博士も取得できる「2つの学位制度」を導入する。名大付属病院などで臨床実習を積んで医学知識を身に付け、がんや精神科専門薬剤師など深い知識を持った「専門薬剤師」の養成を目指す。
旧7帝大では名古屋大が唯一、薬学系学部がないが浜口道成学長は「この地域はものづくり産業が強いものの、バイオや創薬分野は弱い。『医薬融合』型の教育を行い、優秀な人材を育てていきたい」と話している。
(2010年1月7日 中日新聞夕刊1面より)
名古屋大が、薬学部を持つ愛知県内の私立大と共同で設置を検討している大学院「創薬科学研究科」構想の全容が分かった。全国でも珍しい薬学と医学両方の博士号を取得できる課程を設けるほか、理系学部卒を広く受け入れ、薬を研究開発する創薬分野で高度な知識を持つ人材を育てることを狙いとする。
地域連携型の共同大学院で、名城大と愛知学院、金城学院の3私大が参加を検討している。今年初めから参加校と詰めの協議を行い、2010年度中にも文部科学省への申請手続きに入り、12年度のスタートを目指す。
構想では、同研究科には2コースを設ける方針。6年制の薬学部を卒業し、薬剤師の資格を得た学生のための「4年制」課程と、理・工・農など理系学部の卒業者が進み、薬学の修士と博士を取得する「修士・博士(計5年)」課程で、各コースの入学定員は5〜10人程度。
特に、4年制では薬学博士だけでなく、学生が希望すれば医学論文を提出して医学博士も取得できる「2つの学位制度」を導入する。名大付属病院などで臨床実習を積んで医学知識を身に付け、がんや精神科専門薬剤師など深い知識を持った「専門薬剤師」の養成を目指す。
旧7帝大では名古屋大が唯一、薬学系学部がないが浜口道成学長は「この地域はものづくり産業が強いものの、バイオや創薬分野は弱い。『医薬融合』型の教育を行い、優秀な人材を育てていきたい」と話している。
(2010年1月7日 中日新聞夕刊1面より)