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2010.01.07
愛院大が2度目V 28−19で新潟大破る 東海L勢5年連続
■地区対抗大学ラグビー
ラグビーの全国地区対抗大学大会(中日新聞社後援)最終日は6日、名古屋市瑞穂球技場で決勝を行い、愛院大(東海北陸)が新潟大(関東2区)に28−19で勝ち、8年ぶり2度目の優勝を果たした。東海リーグ勢の優勝は5年連続。
愛院大は前半4分にトライを許して先制されたが、後半1分にナンバー8出口のトライ(ゴール)で逆転。再びリードされた直後の同8分にはCTB吉田のトライ(ゴール)で再逆転し、さらに得点を重ねて突き放した。
■風上の後半、冷静反撃
風下の前半を耐え抜き、後半は敵陣に入って突破力のあるバックスで勝負する。強い風の中の試合で、愛院大フィフティーンは冷静に状況を読み、自分たちの強みを生かしきった。
前半は新潟大のロングキックに苦しみ、ほとんどの時間を自陣にくぎ付けにされた。4分に先制トライを許したが「あれ以上取られなければ、後半逆転できると思っていた」と中前主将。全員が後半勝負を意識して集中力を切らさず、0−5で折り返した。
風上に立った後半はCTB吉田のキックを軸に終始、ゲームを支配した。最初の攻撃でナンバー8出口が右中間へ、同8分にはWTB伊東のスピードを生かした突破を起点に吉田が左中間にトライ。「落ち着いてラインを深くとった。後半は練習通りできた」とSO黒田。ミスもあって2トライを喫したが、攻撃力で圧倒した。
大会前には主力にけがが相次いだ。試合ごとにスタメンが変わる戦いに高田監督は「来季につながる試練と思っていた。全力を尽くして、よく対応した」。東海リーグで2位と躍進したシーズンを締めくくる優勝。全国の強豪と対戦する大学選手権出場を目指す来季に向けても、収穫の多い一戦となった。 (海老名徳馬)
▽決勝
愛知学院大(東海北陸) 28−19 新潟大(関東2区)
(2010年1月7日 中日新聞朝刊20面より)