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お知らせ 2018.03.30
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園児見守るモザイク壁画 大治の保育園 名芸大・吉岡さんら制作

園の外壁に設置された壁画「夢見る鳥」の出来栄えを確かめる(左から)吉岡さん、曽根さん、織田さん=大治町花常の大治はなつね保育園で
制作したのは、名古屋芸術大(北名古屋市)美術学部の特別客員教授で画家の吉岡弘昭さん(76)と、岐阜県多治見市でモザイク装飾を手掛ける曽根研さん(48)。
2016年9月に同園の設置が決まった際、園長の織田義政さん(37)が知り合いの吉岡さんに依頼。吉岡さんが描いた原画をもとに曽根さんがタイルを組み合わせ、2月中旬に完成した。
玄関隣の外壁にあるのは「夢見る鳥」と題した作品で、縦2.4メートル、横3.6メートル。約4万3000個のタイルが使われている。親鳥がひな鳥を背中に乗せている姿が描かれ、「子どもが母に抱かれ育っていくイメージ」を表現している。
建物内にある「プレイルーム」の空間にも、人物の顔と手をかたどった作品を設置。顔部分は直径約1メートルの円形で、約2500個のタイルを使用。人物が左手で月をつかんでいる様子で、「ファンタスティックな世界観」を表しているという。
27日には同園の保育士たちも、開園準備作業の合間に作品を鑑賞した。
吉岡さんはこれまでにも県内の幼稚園や小学校などに飾るモザイク壁画を制作しており、今回で7カ所目。「地域社会に還元できるアートを作り、美術を共有したい。絵を見た子どもには、ナイーブ(純真)な優しさを持った人に育ってほしい」と話している。
(2018年3月30日 中日新聞朝刊尾張総合版より)