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学生活動  2018.03.17

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「緑の回廊」 キツネ現る 日福大 学内に植林、生息域拡大へ

調査の結果を説明する堀崎さん(左)と福田教授=半田市の日本福祉大半田キャンパスで

調査の結果を説明する堀崎さん(左)と福田教授=半田市の日本福祉大半田キャンパスで

 2016、17年に日本福祉大美浜キャンパス(美浜町奥田)内に植樹した低木林でキツネが確認された。同大健康科学部の福田秀志教授(49)の研究室による調査で、キツネにとって低木林が「緑の回廊」として機能し始めていることが分かった。卒業研究で成果をまとめた4年生の堀崎雄暉さん(22)は「キツネの生息地の拡大につながる」と喜んでいる。(大槻宮子)

 植樹した場所はキャンパス内の南北の森の間にあり、かつて風害を防ぐためのクロマツ林があったが、松くい虫の被害で枯れてしまった。

 福田教授の研究室は15年から美浜キャンパスでキツネの生息状況を調査している。松林跡とその南側、北側の森計8カ所に、熱を感知して自動撮影するカメラを設置した。

 16年12月までに北側の森で、子育ての時期を中心にキツネを確認。巣穴は見つかっていないため、周辺に巣を構え、北側の森を子育てに利用していると考えられる。

 地元の企業や大学、市民団体などでつくる「知多半島生態系ネットワーク協議会」は南北の森をつなぐ林を復活させて「緑の回廊」をつくり、キツネの通り道にしようと16、17年のいずれも1月に植樹を実施。松くい虫の被害に遭いにくい松や、ビワやカキなどの苗木約260本を30メートルにわたって植えた。

 福田教授の研究室が17年5月下旬から18年1月中旬まで設置したカメラは、北側の森で8月上旬から9月下旬にキツネを5回確認した。同じ期間に、南側の森でも6月に1回、松林跡でも7月下旬から1月上旬にかけて5回、初めてキツネが撮影された。

 南側の森でキツネを撮影したカメラは南端に設置されているため、周辺からやって来たキツネだと考えられる。松林跡では北側から南側の森へ向かう姿だけでなく、南側から北側の森の方向に移動する姿も捉えていた。

 解析を進めると、まだキャンパス内に人がいる夜間にキツネが移動していることや、猫が通る獣道を利用していることも判明。苗木が育ち、ドングリやビワの実などをつけるようになると、キツネがさらに頻繁に姿を見せるようになると考えられる。

 堀崎さんは「本当にキツネが映るのか心配だったが、大きな一歩が踏み出せた。南側の森でも定着すれば」と願う。福田教授は「緑の回廊ができたことで、さらに広域の環境を利用できるようになり、キャンパス内でも営巣するようになることを期待したい」と話した。

(2018年3月17日 中日新聞朝刊知多版より)
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