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中日新聞掲載の大学記事

2009.12.17

西牧 伊調馨に挑戦 ロンドン五輪目指す22歳

■『乗り越える壁』

 レスリングの全日本選手権(21〜23日・代々木第二体育館)の女子63キロ級で世界選手権2連覇の西牧未央(中京女大)が、大学の先輩でもあるアテネ、北京五輪連続金メダルの伊調馨(綜合警備保障)に挑む。2012年ロンドン五輪を目指す22歳は「乗り越えなければならない相手。自分のペースでどんどん攻めにいく」と意気込んでいる。

■21日から全日本レスリング

 北京五輪後に伊調が戦列を離れていた間、台頭したのが西牧だ。「自信がついてオリンピックを目指す気持ちが強くなった」と手応えをつかんだ。栄和人監督も「絶妙のタイミングでタックルに入れるようになった」と評価する。ただ、伊調不在の中での世界選手権連覇。栄監督は「現時点で63キロ級は伊調が頭一つ抜け出ている」と言う。

 ロンドン五輪への挑戦を表明している25歳の伊調は今春からカナダ・カルガリー大に留学。10月に現地で行われた大会で北京五輪以来1年2カ月ぶりに実戦に復帰し、優勝している。

 西牧は公式戦で伊調と対戦したことはないが、栄監督によると、練習では五輪前にただ一人、ポイントを奪うなど善戦したことがある。五輪後、高いレベルの試合は初となる伊調に対し「粘り強くて、なかなか点を取らせてもらえないが、攻め続けてすきを突きたい」と戦略を描く。

 63キロ級は23日に行われ、今年1月に3年ぶりに現役復帰した元世界女王で29歳の山本聖子(スポーツビズ)も出場する。順当なら決勝で西牧と伊調が激突しそうだ。 (加藤隆士)

(2009年12月17日 中日新聞朝刊21面より)
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