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2017.12.23

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人も動物も体ぽっかぽか 冬至でゆず風呂

 昔ながらの銭湯で、水族館で−。冬至の22日、ゆず風呂を楽しむ催しが県内のあちこちであった。「入ると風邪をひかない」との言い伝えもある湯が、冷える体を温めた。 

 岐阜市三番町で1894(明治27)年から、のれんを掲げる「のはら湯」。県内21の銭湯でつくる組合が今年から任命した「銭湯大使」の大学生4人が、ゆず風呂に漬った。

 「知らない人とも触れ合えるのが、銭湯の良いところ」と、大使の岐阜聖徳学園大2年兼松昇汰さん(20)。ユズの甘酸っぱい香りが立ち上る浴槽に体を沈め、汗を流した。

 最盛期は300ほどあった県内の銭湯は激減した。組合理事長の野原伸之社長(59)は「さまざまな仕掛けで若い客層を呼び込みたい」。大使はこの日の様子をSNS(会員制交流サイト)に投稿し、銭湯の魅力を発信する。

 一方、各務原市川島笠田町の世界淡水魚園水族館「アクア・トトぎふ」では、カピバラの4兄弟がユズを浮かべた特設プールでくつろいだ。

 南米原産のカピバラは気温が低いと、寒がって水中にあまり入らなくなる。皮膚が乾燥し病気の原因にもなるため、同館が初めてゆず風呂を企画した。

 4匹は体を寄せ合って湯に頭を沈めたり、ユズを口にくわえたり。愛知県稲沢市の小学2年生男児(8)は「ユズに囲まれた姿がかわいい」と見入っていた。ゆず風呂の催しは23、24、30、31日にも開く。(近藤統義)

(2017年12月23日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)

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