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中日新聞掲載の大学記事

2009.11.17

愛院大が敗退 全国の厳しさ痛感 明治神宮野球大会

 明治神宮野球大会第3日は16日、神宮球場などで準々決勝を行い、高校の部は東海大相模(関東)が高岡商(北信越)を5−2で下し、今治西(四国)は開星(中国)に4−2で逆転勝ちした。大学の部は明大(東京六大学)立正大(東都)上武大(関東1)仏教大(関西1)が4強入り。

 仏教大は大野雄が2安打完封し、九産大(九州)に2−0で快勝。明大も野村が4安打完封して愛知学院大(愛知・東海・北陸)を3−0で下した。立正大は東北福祉大(東北)に2−1でサヨナラ勝ち、上武大は延長13回、9−8で関西国際大(関西2)を振り切った。

 十分に追いつけると思えた右翼への当たりが、試合途中からともされた照明に重なった。5回無死、愛院大の前田主将は打球を見失い、先制を許すきっかけの3塁打に。「自分のミスから崩れてしまった」。敗戦の責任を一身に背負い込んだ。

 今年は秋のリーグでベストナインを受賞したが、チームは春秋ともに優勝を逃した。それでも自ら率先してチームを引っ張り、代表決定戦を制した。「全員気持ちが乗っている」。自信を持って神宮に乗り込んだ。だがチームは好機をものにできなかった。

 全国大会で敗れるたびに、愛知大学野球リーグの課題とされる打力の差。同じく初戦敗退した昨秋に続き、2度目の全国でも埋められなかった。「個人個人が練習でもっと振り込まないと、投手と打者の一対一の勝負には勝てない」。悔しさの中で、後輩たちに厳しいエールを送った。 (海老名徳馬)

明大(東京六大学)
000011001―3
000000000―0
愛知学院大(愛知・東海・北陸)
(明)野村−川辺
(愛)溝口、浦野、永井、中根−永嶋

(2009年11月17日 中日新聞朝刊25面より)
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