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中日新聞掲載の大学記事

2017.09.03

愛知大学野球 秋季リーグ 東海学園大 17季ぶり1部勝利

 秋季リーグが開幕し、1部に昇格したばかりの東海学園大が昨季優勝の中部大に、4−3で先勝した。最後に1部にいた2009年春以来17季ぶりの1部勝利となった。愛院大は名城大に4−3、中京大は愛大に17−2で先勝した。

■ドラ田島以来

 失うものは何もない、という一心だった。昇格したばかりの東海学園大が昨季王者の中部大に白星。田島慎二(中日)が在籍していた2009年春以来の1部で思い切りぶつかっていった。

 最大の窮地は先発・木下亮大(3年・比叡山)が打ち込まれた8回。4−2の1死1、3塁で鈴木保監督は「ゲッツーを取りに行け。狙っていかないと勝てないぞ」と奮起を促した。「開き直るしかない」と決めた木下は内外角を厳しく攻め、中部大・下村を1ゴロ。1点差に迫られたが、後続を断った。

 昇格決定後の6月末に祝勝会を開いた。田島からビデオレターが届いた。「僕たちは1シーズンで2部に落ちたので、君たちは頑張ってください」。同校初のプロ選手の激励に全員の気持ちも引き締まった。試合前は鈴木監督が「勝率制の2部では1敗でもすれば優勝も危ない、という厳しい中で戦ってきた。2部代表として同じ気持ちで戦おう」と呼び掛けた。その思いを体現して接戦を制し、最高のスタートを飾った。 (平野梓)

▽1回戦(東海学園大1勝)
東海学園大 000300010―4
中部大 110000010―3
本塁打 稲生(部)

▽1回戦(愛院大1勝)
愛院大 200101000―4
名城大 200001000―3
本塁打 西平(院)、高木(城)

▽1回戦(中京大1勝)
愛大 000011000―2
中京大 50001830x―17
本塁打 松井(京)

 ▽中日・田島(東海学園大OB)「勝ったことはOB同士のグループラインで知りました。春の優勝チームに勝って勢いがつくと思う。とにかく勝ち点を取れるように3日の試合も大切にしてほしい。後輩たちが頑張っているので、自分も励みにしたい」

(2017年9月3日 中日スポーツ8面より)
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