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中日新聞掲載の大学記事

2008.05.05

杉谷勝ち越し打 暗いムード一掃

 何としても勝つ。愛工大ナインの思いを乗せた打球はしぶとく一、二塁間を破った。7回。杉谷が勝ち越しの2点適時打を放ち、開幕5連敗の暗いムードを吹き払った。

 大黒柱だった左腕長谷部(現楽天)が、この春卒業。「昨年まではカバーしてもらえたが、今年はミスが直接負けにつながる」。4年生で唯一、全試合に出ている杉谷も責任を重く感じていた。

 7回は一死一、三塁で打席へ。2球目にスクイズを試みたがファウル。ここまでの今季を象徴する光景にベンチがやや沈んだが、当人は「いつも奥田監督らに『お前のバットで勢いをつけろ』と言われている。打って取った方が盛り上がると切り替えた」。盗塁で二、三塁とした後、ひざ元への7球目をはじき返した。

 「あとは残り試合を全部勝つだけ」。自信に満ちたまなざしが戻った。 (鈴木智行)

(2008年5月5日 中日新聞朝刊20面より)

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