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2017.06.30
子ども守る蛍光色かっぱ 中村の企業でインターン生が開発
中村区名駅5のかっぱメーカー「船橋」が、子どもを交通事故から守るため、黄色い蛍光色で反射材付きのかっぱを開発した。同社で2月から長期インターンシップ(就業体験)をしている中京大経営学部3年の長山美貴さん(20)=名東区=がプロジェクトのリーダーを務め、幼稚園児の母親ら500人にアンケートして完成させた。(福本英司)
船橋は1921(大正10)年の創業。雨天時の子どもの事故を防ごうと、視認性の高いかっぱを開発することにした。同社によると、日本交通安全教育普及協会(JATRAS)が定めた蛍光色の規格に準拠した子ども用かっぱは、全国で初めて。
長山さんはインターン先を探していた昨年秋、NPO法人を通じて、同社のプロジェクトを知った。小学4年の妹がいることもあって共感し、半年間のインターンを決めた。
かっぱのデザインなどを任された長山さんは、知り合いがいる幼稚園や、子ども向けのイベントに出向き、母親から機能やデザインの希望を調査。応じてもらえない園もあったが、4月までに500人から回答を得た。
結果をもとに、人気の星形アクセントや青色を加えること、ランドセルを背負っていても1人で着られるように背中部分を大きくすることを提案した。どの色だと遠くからでも見えやすいか、実験にも取り組んだ。
5月に完成したかっぱは、小学校低学年向け。「とぅいんくる☆コート」と名付けた。ただし、市販は予定しておらず、交通事故抑止の趣旨に賛同した企業などとイベントを開き、子どもたちに配る計画だ。
長山さんも7月に、新潟大などと一緒に交通安全のイベントでPRする。「就学したばかりの7歳児の事故が多いと聞くが、知らない幼稚園の先生も多い。かっぱの普及とともに、事故を減らしたい」と意気込む。
同社の森貴司開発室長(52)は「若者らしい柔軟な発想で出来上がった。かっぱを交通安全に役立てていきたい」と話している。
製作費に充てるため7月13日まで、ネットで個人から小口資金を募るクラウドファンディングを行っている。(問)船橋=052(571)6346
(2017年6月30日 中日新聞朝刊市民版より)
船橋は1921(大正10)年の創業。雨天時の子どもの事故を防ごうと、視認性の高いかっぱを開発することにした。同社によると、日本交通安全教育普及協会(JATRAS)が定めた蛍光色の規格に準拠した子ども用かっぱは、全国で初めて。
長山さんはインターン先を探していた昨年秋、NPO法人を通じて、同社のプロジェクトを知った。小学4年の妹がいることもあって共感し、半年間のインターンを決めた。
かっぱのデザインなどを任された長山さんは、知り合いがいる幼稚園や、子ども向けのイベントに出向き、母親から機能やデザインの希望を調査。応じてもらえない園もあったが、4月までに500人から回答を得た。
結果をもとに、人気の星形アクセントや青色を加えること、ランドセルを背負っていても1人で着られるように背中部分を大きくすることを提案した。どの色だと遠くからでも見えやすいか、実験にも取り組んだ。
5月に完成したかっぱは、小学校低学年向け。「とぅいんくる☆コート」と名付けた。ただし、市販は予定しておらず、交通事故抑止の趣旨に賛同した企業などとイベントを開き、子どもたちに配る計画だ。
長山さんも7月に、新潟大などと一緒に交通安全のイベントでPRする。「就学したばかりの7歳児の事故が多いと聞くが、知らない幼稚園の先生も多い。かっぱの普及とともに、事故を減らしたい」と意気込む。
同社の森貴司開発室長(52)は「若者らしい柔軟な発想で出来上がった。かっぱを交通安全に役立てていきたい」と話している。
製作費に充てるため7月13日まで、ネットで個人から小口資金を募るクラウドファンディングを行っている。(問)船橋=052(571)6346
(2017年6月30日 中日新聞朝刊市民版より)